インナーくるくる

沖縄で開かれる三大レースイベントのひとつ、屋我地サイクルロードレース。今年も暑ッつかったなー



屋我地島に特設された一周５．２ｋｍのコースを走るこのレース、選手の年齢や競技レベルごとにカテゴライズされていて、

３周のビギナークラスから、１２周のチャンピオンレースまで６つのクラスがある。

２回目の参加となる今回は、去年の『ビギナー』からひとつ上げて『市民レース』にエントリーした。

この『市民レース』、昨年の完走率はなんと約５０％。なぜこれほどシビアなのかというと、トップの走者から

規定の時間以上（８分）遅れると、その時点で失格というルールがあるため。先頭が速ければ速いほど完走率が

下がっていくという、まさにサバイバルレースなんだな。



チャンピオンレースが終わったあと、スタート地点に並ぶ。『早く走らせろ』オーラを漂わせているニーさんがいっぱいだ。

去年のピリピリした緊張感溢れるビギナークラスとはちょっと違って、みんなどこか余裕があるように見えた。

練習に裏付けされた『自信』なのか、競技慣れしているのか。両方かもしれないな。

そのどちらもない僕は、所属チームの先輩の後ろにいて、クリートがちゃんとハマらなかったらどうしよう。。とドキドキしながらスタートを待った。

スタートの時刻が迫ると、『１分前』『３０秒前』とアナウンスがある。『１０秒前』となると、選手から自然と『っしゃぁ～！』『お願いします！』

と掛け声があがった。強い日差しの下でゾクっと鳥肌がたった。


スタート直後、カチッとハマってくれたクリートを踏みしめてグイグイと加速していく。

一週目、コース唯一の登り区間の入り口、鋭角になっているコーナーで落車が発生した。自分のやや後ろだったので巻き込まれずにすんだ。

ヒヤリとしたものの、すぐに前を向きレースに集中する。登りで離されないことが完走のポイントのひとつ（だと思う）なんだけど、とにかくみんな速い。

さらに登りを終えたあとの下りがこれまた予想以上に速い。みんなカッ飛ばして下っていく。

集団から離れるとどんどん不利になるだけなので、なんとかついていくことだけを考えて走るものの、

そんなペースで走り続けられたのは２周だけ。。３周めの登りに入ると集団から完全に千切れてしまう。

こうなると、失格を告げる赤旗があがるのはもう必然。４周を終え５週目に入ろうかというところでジ・エンド。


まだまだこのクラスのレースを走るだけのスキルはないんだなーと素直に実感した。

ただ、去年ビギナークラスの３周を走り終えた時の吐き気や疲労感と比べると、幾分余裕があった気もする。

去年よりは少し成長したんだよと自分に言い聞かせることで、悔しさを飲み込むポジティブシンキング。笑



来年こそは完走してやる。その為には、今日から頑張らなくっちゃ。

頑張ったヤツが強く速くなる。単純で分かりやすくて面白い。そんなところも自転車の醍醐味だと思う。



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